仮想通貨で脱税をしたらどうなるのか?延滞税・重加算税の全貌

ぴーたろです^^

今回は、仮想通貨で脱税をした場合の所得税のペナルティルールについてご紹介しておきます。

あまりネガティブなお話はしたくないのですが、仮想通貨は大きな利益を稼ぎやすいため、故意・過失を問わず、申告がもれてしまうと大きなペナルティーが待っています。

個人事業をされていたり会社経営をされている方は、日頃から所得の申告をしっかりとしなければならないという最低限のリテラシーをお持ちの方が多いと思いますが、仮想通貨の利益はサラリーマンや学生の方であっても同じように確定申告が必要になる場合があります。
(参考)仮想通貨の税金講座 所得税は結局いくらかかる?計算方法の全貌【確定申告の要否判定】

正しく申告をしている人には関係がないお話ですが、仮想通貨の利益を正確に申告しなかった場合に受ける罰則について事前に理解をしておき、確定申告の際に兜の緒を締めるきっかけになれば幸いです^^

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仮想通貨を脱税した場合にかかる税金

まず、正しい申告をしなかった場合には、「加算税」「延滞税」という2種類の税金がかかります。

加算税は、税金を正しく申告しなかったことに対するペナルティー(制裁)的な意味合いで、延滞税は当初納めるべきであった税金を納めなかった期間に応じた延滞金の意味合いです。

さらに「加算税」については、申告が間違っていた原因や申告の有無によって以下の3種類に分けられます

  • 過少申告加算税・・・(申告はしたが)申告した所得が少なかったことに対するペナルティ
  • 無申告加算税・・・・そもそも申告をしていなかった場合のペナルティ
  • 重加算税・・・・・・意図的に所得を仮装・隠ぺいして所得を少なく申告した場合のペナルティ

下に行くほうが、重いペナルティーが用意されていますので注意が必要です。

意図的に所得を隠した場合はもちろん、意図せずに単純に間違えて申告をしてしまった場合にも加算税がかかる点はしっかりと認識をしておきましょう。

脱税をした場合の適用税率

加算税の税率

加算税のそれぞれの税率をコンパクトにまとめると以下のようになっています。

過少申告加算税 無申告加算税 重加算税
調査通知前までに修正申告を行った場合 0% 5%
調査通知後、更正・決定予知前に修正申告を行った場合 5%
(10%)
10%
(15%)
過少申告:35%
無申告:40%
調査による更正・決定により修正申告を行った場合 10%
(15%)
15%
(20%)

※括弧書きは、以下の場合に適用されます。

  • 過少申告加算税:期限内申告税額と50万円のいずれか多い金額を超える部分
  • 無申告加算税:50万円超の部分

①は後々自分から気づいて修正申告をしたケースです。

一方②や③は、いわば税務調査などが入った場合ですが、②はその調査結果が出る前に③は調査結果を受けて修正申告を行ったとイメージしてただければ分かりやすいと思います^^

いやー、それにしても、やはり悪いことはしてはいけませんね^^;

特に意図的に脱税を行った場合は、最大40%税金が上乗せされた金額を納税する末路になるのがお分かりいただけると思います。

なお上記の税率は、増税部分に対して乗じられるものです。正しく申告をしていた部分の税金にはペナルティはありませんのでご安心ください。

具体的的な計算イメージは、後述の計算例を見てください^^

延滞税の税率

一方、延滞税の税率は以下のようになっています。

納付期限から2ヵ月以内の期間の税率

  • 平成30年1月1日から平成30年12月31日までの期間は、年2.6%
  • 平成29年1月1日から平成29年12月31日までの期間は、年2.7%

納付期限から2ヵ月超の税率

  • 平成30年1月1日から平成30年12月31日までの期間は、年8.9%
  • 平成29年1月1日から平成29年12月31日までの期間は、年9.0%

こちらも、当然ながら銀行の利子などとは比べ物にならない利率で延滞金が請求されます^^;

百聞は一見に如かず!

基本が分かったところでいくつかの具体例で考えてみましょー!

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【恐怖】仮想通貨の脱税をした人の末路

では、仮想通貨で脱税をしたらどのくらい大変なことになるのか、金額で把握してみます。

※今回、延滞税は簡便的に月割計算をしていますが、実際は日割計算です。

なお、ここでは計算を簡単にするために以下の条件に揃えて考えています。

<計算前提>

  • サラリーマンAさん
  • 仮想通貨投資以外の所得金額(給与所得等)が500万円
  • 国税の指摘を受けて、税金の納付期限6か月後に追加の税金を払った

なお、所得金額に応じた所得税の税率は以下の通りです。
仮想通貨 所得税

なお、そもそもの仮想通貨投資の“利益”はどの部分を指しているのか自信がない方は、こっちも合わせて読んでみてくださいね^^
(参考)仮想通貨の税金講座 所得税は結局いくらかかる?計算方法の全貌

25万円の仮想通貨の利益を脱税した場合

まずは小さめに。

25万円の仮想通貨の利益を意図的に申告しなかった場合を考えてみましょう(つまり重加算税×無申告のケース)。

この場合Aさんの所得の合計は500+25=525万円。所得税の税率は20%です。

<本来納めるべきだった所得税>
25万円×20%=50,000円

<重加算税と延滞税>
重加算税:5万円+5万円×40%=70,000円
延滞税:7万円×2ヵ月/12ヵ月×2.6%+7万円×4ヵ月/12ヵ月×8.9%=2,380円

<計算結果>
従来きちんと納税していれば50,000円で済んだところ、72,380円の請求がされてしまうという結果になりました!

100万円の仮想通貨の利益を脱税した場合

次に、結構リアルな額です。今年100万円程度の利益を出された方は山のようにいらっしゃると思います。

100万円の仮想通貨の利益を意図的に申告しなかった場合を考えてみましょう(つまり重加算税×無申告のケース)。

この場合Aさんの所得の合計は500+100=600万円。所得税の税率は20%です。

<本来納めるべきだった所得税>
100万円×20%=200,000円

<重加算税と延滞税>
重加算税:20万円+20万円×40%=280,000円
延滞税:28万円×2ヵ月/12ヵ月×2.6%+28万円×4ヵ月/12ヵ月×8.9%=9,520円

<計算結果>
従来きちんと納税していれば200,000円で済んだところ、289,520円の請求がされてしまうという結果になりました!

10万円弱も損します。痛いですねT-T

1,000万円の仮想通貨の利益を脱税した場合

さて、どんどん上げていきましょう!

次は1,000万円の仮想通貨の所得を意図的に過少申告した場合を考えてみます。

さすがに1,000万円程度の利益を出している人が、一切に申告をしないというのは考えにくいので、意図的に過少に申告した場合にしてみます(つまり重加算税×過少申告のケース)。

この場合Aさんの所得の合計は500+1,000=1,500万円。所得税の税率は33%です。

<本来納めるべきだった所得税>
1,000万円×33%=3,300,000円

<重加算税と延滞税>
重加算税:330万円+330万円×35%=4,455,000円
延滞税:445.5万円×2ヵ月/12ヵ月×2.6%+445.5万円×4ヵ月/12ヵ月×8.9%=151,470円

<計算結果>
従来きちんと納税していれば3,300,000円で済んだところ、4,606,470円の請求がされてしまうという結果になりました!

100万円以上も多く税金を払うということです。

1億円の仮想通貨の利益を脱税した場合(笑)

せっかくなので、1億円脱税事件を想定してみましょう^^笑

この場合も、無申告ではなく、意図的な過少申告だったとしておきましょう(つまり重加算税×過少申告のケース)。

この場合Aさんの所得の合計は500+10,000=10,500万円。所得税の税率は45%です。

<本来納めるべきだった所得税>
10,000万円×45%=45,000,000円

<重加算税と延滞税>
重加算税:4,500万円+4,500万円×35%=60,750,000円
延滞税:6,075万円×2ヵ月/12ヵ月×2.6%+6,075万円×4ヵ月/12ヵ月×8.9%=2,065,500円

<計算結果>
従来きちんと納税していれば45,000,000円で済んだところ、62,815,500円の請求がされてしまうという結果になりました!もう感覚が分からないです(/・ω・)/

脱税はダメ、絶対!

以上、仮想通貨で脱税をした場合に損をする金額の計算例をご紹介しました^^

この計算を見て頂ければ、脱税や過少申告は結局痛い目に遭う事がしっかり分かると思います。

ちなみに・・・

上記の計算はあくまで所得税に限定したお話です。

実際はこれに加えて、地方税である住民税のペナルティも受けることになります(住民税では同じような計算が「重加算金」「延滞金」という似た名前で用意されています♪)!

さらに・・・

上記計算では6か月延滞でお話をしましたが、実際には数年後に過去の数年分の過少申告・無申告を指摘される可能性もあります(税務署に泳がされるケース)。

この場合は、延滞税がかかる期間が長くなるため、延滞税の負担だけでも大きく膨らむケースが多いです。

ぴーたろの個人的な意見ですが、今後国税側もさらに仮想通貨に詳しくなってきて、過年度分の脱税について指摘してくる可能性も大いにあると思います。

その意味で、今後の生活でいつまでの十字架を背負っておびえながら生活するくらいであれば、やはりしっかりと納税をしたほうがいいですよね♪

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今回の内容は関係がない人が多いとは思いますが、個人的にも興味があったので念のためのご紹介でした^^

それではー♪

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